図 Windows Server 2008のFoundationとStandardの機能の主な違い。マイクロソフトの公開資料より。
図 Windows Server 2008のFoundationとStandardの機能の主な違い。マイクロソフトの公開資料より。
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写真 デルの「PowerEdge T100」。写真は同型のT105のもの。
写真 デルの「PowerEdge T100」。写真は同型のT105のもの。
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 マイクロソフトは2009年4月22日,サーバーOS「Windows Server 2008 Foundation」(以下,2008 Foundation)を発表した。米国では4月1日に発表済み(関連記事)。

 2008 Foundationは,クライアント数を15に限定し,その分低価格にしたのが特徴。通常版の「Windows Server 2008 Standard」と比べ,機能面では仮想化ソフト「Hyper-V」が付属しない点以外に大きな違いはない()。マイクロソフトは,コストの高さなどからサーバーOSを導入できなかった中小企業向けの製品と位置付けている。これまでも中小企業向けにOSと複数のサーバー・アプリケーションをセットにしたサーバー・スイート製品はあったが,今回はOSだけの製品。また,ユーザー認証などに使うActive Directoryの利用も前提にしていない。

 ただし,2008 FoundationはOS単体では購入できない。NECやデル,日本IBM,日本ヒューレット・パッカード,日立製作所,富士通の6社から搭載サーバーが出荷される。発表会では,デルが2008 Foundationをプリインストールしたサーバー機「PowerEdge T100」を4月28日から受注開始すると紹介された(写真)。PowerEdge T100は,注文をする際に構成を変更できるBTOに対応する。CPUにPentium E2180を選択し,1Gバイトのメモリーや160Gバイトのハード・ディスクを搭載したときの価格は5万4800円。なおデルは,ほぼ同じハードウエア構成でクライアント数を10に限定した「Windows Home Server」をバンドルしたPowerEdge T100を約5万円で販売している。Windows Home Serverは,安価なPCパーツとセットにした場合,秋葉原などで2万円程度で販売されている。このことから,2008 Foundationの単体価格は2万円台半ばと推測できる。