日本ユニシスは2009年4月22日、知的財産を扱う企業、人材(知財人材)向けポータルサイトを開設した。テストやケーススタディを通して知的財産を取り扱うためのスキルのレベルチェックとスキルアップを図る。コンテンツとして社団法人知的財産教育協会から検定試験の過去問題の提供を受けたほか、知的財産関連の教材開発などを手がけるアップロードとコンテンツ保守契約を結んだ。

 開設したサイト名は「iPowerStation」。利用者は個人専用ページで知的財産取り扱いに関するレベルチェックやトレーニングを受けられる。結果は個人専用ページに記録・保存できる。自己学習と組み合わせることで効率的なスキルアップを目指す。

 レベルチェックはアンケートや知的財産管理技能検定の過去問題、アップロードが作成した問題などで構成する。設問に回答することで利用者は自分のスキルレベルを把握できる。

 トレーニングは経済産業省がまとめた知財人材スキル標準で定義するスキル領域のうち重要な領域について、ケーススタディ形式で行う。ケーススタディには知的財産管理技能検定の過去問題とアップロードが作成した解説文を採用した。知的財産管理技能検定試験の受検練習にも活用できる。

 スキルチェックの利用範囲によって「Basicプラン」「Standardプラン」「Expertプラン」の3プランを用意する。利用料はBasicプランで1ユーザー月額2000円から。知的財産管理技能士の有資格者は特別会員として登録でき、スキルチェックの一部と実務トレーニングを無料で利用できる。今後企業向けにサービス拡充も計画している。5年間で10億円の売り上げを目指す。