米IBMは米国時間2009年4月21日,クラウド・コンピューティング環境のセキュリティ向上を目的とする新しい製品やサービスを発表した。クラウド・コンピューティング環境向けの包括的な統合セキュリティ・アーキテクチャ開発を目指し,全社的なプロジェクトを進めるとしている。

 「Proventia Virtualized Network Security Platform」は,企業の物理資産およびクラウド資産のセキュリティを保護する,拡張可能な仮想アプライアンス。侵入防止やWebアプリケーション保護,ネットワーク・ポリシー実施などのセキュリティ・アプリケーションを単一のソリューションに統合している。

 「Malware scanning for IBM Rational AppScan」は,ユーザーがWebサイトに埋め込まれたマルウエアを自動スキャンできるようにする機能。「Proventia Web application firewall」は,IBM ISS Proventiaブランドの製品群に埋め込まれている新しいモジュールで,仮想のアプリケーションのパッチ適用メカニズムとして機能する。

 「IBM Tivoli Identity and Access Assurance」は,IDやアクセス,認証,監査を一元管理できる企業向けサービス。「IBM Tivoli Data and Application Security」は,保存データを暗号化することで,バックアップ・テープやディスクの紛失時に生じるプライバシおよびコンプライアンス関連のリスクを軽減する。「IBM Tivoli Security Management for z/OS」は,メインフレームの一元管理機能を強化する。

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