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 英ソフトベンチャーのパレマスが日本市場に参入する。このほどマイクロサミットと販売代理店契約を結んだ。同社を通じて企業内クラウドコンピューティング環境を構築するソフト「パレマス・サービス・ファブリック」を国内で販売する。複数のコンピュータ上で稼働するJavaアプリケーション実行環境(コンテナ)を連携させ、アプリケーション分散実行環境を作り出す。ノードの増減が容易であることが特徴という。パレマスのリチャード・ニコルソンCEO(写真)氏は「アプリケーション実行環境をサービスとして提供するPaaSを企業内に構築するソフト」と説明する。

 2009年4月20日から国内販売を始めた。価格は1ノード当たり24万1000円。PaaSの代表格である「Google App Engine」や「Force.com」と同様に、アプリケーションの負荷に応じてノード(コンテナが動作するサーバー)を動的に追加・削除できるという。Java仮想マシンが動作するサーバーであれば、OSを問わず管理できる。

 パレマス・サービス・ファブリックのコンテナは、Javaアプリケーション用のプラットフォームを定義する「OSGi」に準拠する。既存のJavaサーブレットやJavaBeansは容易に動作するが、J2EEフレームワークを使用するJavaアプリケーションの移植は分散対応が必要となるため難しいとしている。