米Texas Instruments(TI)は,2009年第1四半期の決算を米国時間2009年4月20日に発表した。売上高は20億8600万ドルで前年同期の32億7200万ドルから36%の減収となったが,同年3月に発表した事前予測の上限だった20億5000万ドルを上回った。前期の24億9100万ドルからは16%減となった。

 純利益は1700万ドル(希薄後の1株当たり利益は1セント)で前年同期の6億6200万ドル(同49セント)から97%の減益となった。同社の事前予測では,1株当たり利益として-0.08~0.00ドルの範囲を予測していた。

 当期の営業利益は,リストラ経費やすべての事業部門における売上高の低下などの影響を受け,前年同期から99%減の1000万ドル(営業利益率は0.5%)となった。リストラ経費の1億500万ドルを除いた場合,営業利益は1億1500万ドル(同5.5%),1株当たり利益は7セントとなる。

 売上高を事業別に見ると,アナログ部門が前年比36%減,組み込みプロセシング部門が同26%減となった。また,ワイヤレス部門が同40%減少し,その他部門も同39%の減収となった。

 製品需要については,過去2四半期の急速な低下を経て安定し始めた。在庫削減がひと段落したため,第2四半期は製造レベルを上げる予定だという。

 2009年第2四半期の見通しは,売上高が19億5000万~24億ドルの範囲。1株当たり利益として1~15セントを見込む。

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