SAPジャパンは2009年4月20日、SFA(営業支援)システムを低価格・短期間で構築するサービスを同日から提供すると発表した。あらかじめ要件を決め、ソフトウエアのパラメータを設定したうえで提供する。導入時間は通常8~10カ月かかるところを、新サービスを利用すると3カ月程度に短縮できるという。価格は3000万円からで、SFAなどのソフトウエアのライセンスとハードウエアは別途必要。年内に50社への提供を目指す。

 サービスの名称は「営業支援ソリューション低価格導入サービス」。SAPジャパンが提供するCRM(顧客情報管理)ソフト「Customer Relationship Management」の一部であるSFA機能と、ビジネスインテリジェンス(BI)ソフト「Business Objects」の分析機能を組み合わせて導入するケースが対象となる。SFAとBIを組み合わせて使うことで、「営業担当者には顧客情報や商談のステータスなどを日々確認できるというメリットが、営業マネジャーや経営者は営業担当者の状況を把握し迅速に指示が出せるというメリットがある」(SAPジャパン)。

 SAPジャパンは「4~5年間の利用で比較すると、TCO(総保有コスト)を(同程度の機能を持つ)SaaSより低く抑えるように価格を設定した」とする。