米Googleは米国時間2009年4月16日,オープンソースWebブラウザ「Google Chrome」の開発者向け早期リリース版をバージョン「2.0.174.0」にアップデートしたと発表した。新しいタブを開いたときに表示される「よく使うWebページ」のサムネイル群から任意のものを削除できるようにした。

 タブ・バーのコンテキスト・メニューには「Undo Tab Close」(閉じたタブを再度開く)および「New Tab」(新規タブ)という項目を加えた。また,パスワード入力用のフィールドからは文字列のカットやコピーができないようにした。「Google Calendar」のウィジェット(デスクトップ画面などで動作する小規模なアプリケーション)がイベントを表示しないというバグも修正した。

 また,右から左に向かって文章が流れるタイプの各言語向けにユーザー・インタフェース(UI)を改良し,「Ctrl+Shift+矢印キー」を押すことにより文章の流れる方向を切り替えられるようにした。テキストを整列させる時に使う「Ctrl+Shift」操作も改良し,左右にある「Ctrl」「Shift」キーのどちらが押されたかによって,整列方向を変えるようにした。

 開発者向け早期リリース版は,Google Chromeの新機能を早い段階でテストする目的で提供しているものであり,この段階で追加される新機能は不安定なことがある。また,使用する際に各種の設定を手作業で行わなければならないことが多いという。

[Google Chrome公式ブログへの投稿記事]

■変更履歴
記事公開時,第1段落で「新しいタブを開く際に,『よく使うWebページ』のサムネイルを表示するかどうか選べるようにした」としていましたが,これは「新しいタブを開いたときに表示される『よく使うWebページ』のサムネイル群から任意のものを削除できるようにした」の誤りです。また,タイトル中の「サムネイル非表示」を「サムネイル削除」へ修正しました。お詫びして訂正します。[2009/05/22 20:00]