日立製作所,OKI,OKI子会社のペイメントファーストは2009年4月17日,西日本シティ銀行にオンラインで携帯電話の電子マネーをチャージするシステムを提供すると発表した。同行はASPでシステムを利用し,4月20日から既存のモバイルバンキングの利用者向けにサービス提供を始める。ASPを利用することで,短期間・低コストでのシステム導入が実現できるという。同サービスを導入する銀行は5行目。

 西日本シティ銀が利用するASPサービスの名称は「ネットバンキング Edy チャージサービス」。対応する電子マネーはビットワレットの「Edy」,携帯電話はNTTドコモの「おサイフケータイ」利用機種だ。

 チャージの仕組みはこうだ。西日本シティ銀のモバイルバンキングの利用者が携帯電話用アプリでチャージの操作を行う。すると携帯電話がOKI・ペイメントファーストの2社が運営する「Edyチャージサーバ」に接続する。Edyチャージサーバは専用線で日立が提供するネットバンキングの共同センターにつながっている。西日本シティ銀は従来から日立の共同センターを利用しており,同行の勘定系システムと共同センターのシステムが連携して利用者の口座からチャージ分の金額を引き出す。

 西日本シティ銀は,他行での先行稼働の実績や,既存システムへの変更が最小限に抑えられることなどを考慮し,システム導入を決めたという。