インターネットイニシアティブ(IIJ)は2009年4月17日,独自開発のルーター「SEIL」シリーズに,ネットスターが提供するURLフィルタリング機能を追加したと発表した。SEILに接続されたすべての端末にURLフィルタリングを施すことが可能になる。新機能の利用料は1ライセンスあたり年額16万円(税別,端末50台まで)。2009年5月に提供を開始する。
これまで,SEILはファイアウォールの一機能としてIPフィルタなどを実施していたが,URLを監視するフィルタリング機能は今回新たに追加した。「不法」「ギャンブル」など,あらかじめネットスターのサイトアンパイアが定義した71のカテゴリから,フィルタするカテゴリを選択できる。フィルタリング・データベースとカテゴリ・リストは,ネットスターが提供するインターネット上のサーバーにあるため,SEIL側の機器への負担は少ないという。
今回追加された機能は次のとおり。
- 内部データベースURLフィルタ機能
登録されたパターンに一致するURLへのアクセスを制限する。 - 投稿禁止機能
Web上の掲示板などへの投稿を禁止する。 - 発信元IPアドレス指定
フィルタリング対象のPC/ネットワークのIPアドレスを指定する。 - IPアドレスを指定したURLへのアクセス制御
IPアドレスを直接指定したURLへのアクセスについて許可/禁止を設定する。 - URLフィルタの状態表示
アクセスしたカテゴリの識別子,発信元IPアドレス,アクセス回数を表示する。 - URLおよびカテゴリのログ出力
アクセスしたURL,カテゴリの識別子のログをサーバーに保管する。
これらの機能の設定は,SEIL上で一元的に管理できる。また,同社のネットワーク・マネジメント・システム「IIJ SMF sxサービス」を利用すれば,Webブラウザ上の管理画面からも設定できる。