東京ケーブルネットワーク(TCN)および日本通信は2009年4月17日,TCNが東京都内3区において展開する地域WiMAXについて,日本通信がノウハウを持つMVNO事業モデルによる利活用に関して共同で研究・実験を行うことで合意したと発表した。

 TCNは,東京都文京区や荒川区,千代田区の3区においてケーブルテレビ事業を展開している。2008年12月に地域WiMAXの免許を取得し,既に免許を得た3区において一部の基地局を設置し試験運用を進めている。

 TCNおよび日本通信は,TCNがケーブルテレビ事業者として取り組みを進める地域WiMAXのノウハウ,日本通信のMVNO向けイネイブラー事業ノウハウ,日本通信の子会社である丹後通信が先駆けとなった「ふるさとケータイ」で培ってきた地域ベースの通信事業モデルのノウハウなどを結集し,地域WiMAXの利活用の推進を図る。

 研究・実験領域として両者が検討しているのは,「地域WiMAXのMVNO事業モデル」「地域WiMAXと3Gとのマルチネットワーク化」「地域WiMAXの通信端末の在り方」「地域特化型電話サービスの在り方」「WiMAXのブロードバンド性を活用した商用サービス」である。デジタルサイネージおよびWiMAX地域内外での動画配信を具体的なプロジェクトとして想定している。

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