スカパーJSATは2009年4月16日,東経124度で運用中の通信衛星「JCSAT-4A」の後継機となる「JCSAT-13」について,米Lockheed Martinと衛星の調達契約を,仏Arianespaceとロケットの打ち上げ契約を締結したことを発表した。打ち上げ時期は2013年を予定しており,設計寿命は15年である。

 「JCSAT-4A」は現在,東経124度で運用中である。スカパーJSATはこのほかに東経128度で運用中の「JCSAT-3A」と東経110度で運用中の「N-SAT-110」の3機の通信衛星を使ってCSデジタル放送を提供している。

 JCSAT-13は44本のKuバンドトランスポンダを搭載しており,日本向けのビームのほかに東南アジア向けのビームと二つの可動ビームを利用できる。このため,中近東から南西アジア,オセアニアまでの広域で,衛星放送やブロードバンド通信基幹網,緊急回線,デジタル・デバイド地域向けの通信回線などの用途に対応できる。

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