NECは2009年4月16日、同社の指紋照合技術が米技術標準局(NIST)が実施したテストで第1位の評価を獲得したと発表した。今回の高評価をテコにNECは指紋認識関連ビジネスを拡大したい考え。今後3年間で計400億円の売り上げを目指す。

 米国土安全省からの委託でNISTが実施した「遺留指紋照合技術評価テスト」で1位になった。犯罪現場などで収集したあまり鮮明でない指紋を想定したテストで、97.2%の認識率を示した。最新の指紋画像処理技術を組み合わせることで成し遂げたという。2位は米コグエントの87.3%、3位は米SPEXフォレンジックの80.0%だった。

 テストには米モトローラなど計8社が参加した。日本からはNECだけが参加した。