[画像のクリックで拡大表示]

 日本ヒューレット・パッカード(HP)は2009年4月16日、低価格の小型ノートパソコンに高解像度モデルを追加すると発表した(写真)。一般に「ネットブック」と呼ぶ製品だが、解像度が1366×768ドットのディスプレイを搭載する。ディスプレイの大きさは10.1インチ。これまでネットブックは1024×600ドットの製品が大部分を占めていた。

 「HP Mini 2140 Notebook PC」の高解像度モデルを4月下旬から販売する。一般消費者だけでなく、企業にも売り込む。「仕事で使うには、ディスプレイの解像度は高いほうがいいという声も多く頂いていた」(広報)のに応えた。高さ600ドットよりも大きな画面を前提に設計した業務アプリケーションは少なくない。このことが企業がネットブックを導入する際の障壁の一つになっていた。

 OSとしてWindows XP Professional with Service Pack 2をプリインストールしたのも企業での利用をにらんだ措置。社内の標準OSはXPという企業はいまだに多い。Windows Vista Business正規版ダウングレードサービスを利用しており、Windows Vistaも製品に別添する。
 
 価格は160Gバイトのハードディスクを搭載するモデルは6万6600円(税抜き、以下同)。80Gバイトのインテル製高速SSDを搭載するモデルは7万6000円となる。ともにプロセサは動作周波数1.60GHzのインテルAtom N270、主記憶容量は2Gバイトのメモリーを搭載する。

 HP Mini 2140 Notebook PCはディスプレイの解像度が1024×576ドットの通常モデルを3月に発売済み。「パネルの供給に時間かかった」(広報)ため、高解像度モデルは発売が1カ月遅れた。