米AT&Tは米国時間2009年4月15日,携帯電話機を通じて家族の居場所を確認できる新しいサービス「AT&T FamilyMap」を発表した。このサービスにより,同社の携帯電話機またはパソコンのWebブラウザを使って,対象となる携帯電話機の場所を地図上に表示できるようになる。

 FamilyMapは,GPS技術によりAT&Tネットワークのサービス・エリア内にある携帯電話機の位置を確認するもの。同社の家族向けプランに加入している携帯電話機および同一のワイヤレス・アカウントを使用している携帯電話機が対象となり,プリペイド型を除くすべての機種で使用できる。検索の対象となる携帯電話機は,電源が入った状態でなければならない。

 位置情報を表示する地図は,インタラクティブな市街地図と衛星地図を切り替えられるほか,検索対象の端末ごとに名前と写真を設定したり,よく訪れる場所に「自宅」や「サッカー場」のようにラベルを付けてカスタマイズできる。位置確認のスケジュール・オプションでは,指定した時間に位置情報を確認してテキスト・メッセージまたは電子メールで知らせるように設定できる。例えば,週日の午後4時に子供の位置情報を確認するように設定することなどが可能。

 プライバシ保護対策のため,FamilyMapサービスへの加入により位置情報確認の対象となった携帯電話機の所有者には,これを通知するテキスト・メッセージが最初に送信される。また,位置情報のリクエストがあった場合に,対象となる携帯電話機の所有者に通知するオプションや,情報提供を拒否するオプションなどを用意する。

 サービスの料金は,位置確認対象の端末2台までが月額9.99ドル,5台までが月額14.99ドルとなる。サービス登録後,最初の30日間は無料でサービスを利用できる。このサービスに関連する通信については,通常のデータ通信料が発生する。

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