NTTコミュニケーションズとマイクロソフトは2009年4月15日、共同で企業向けのIP電話サービスを展開していくと発表した。8月以降、NTTコムのIP電話サービス「.Phone IP Centrex」と、マイクロソフトの統合コミュニケーションソフト「Office Communications Server 2007」(OCS)を連携させた新機能を打ち出す。不在時の電話取次の手間を減らす利便性の向上と、定額の携帯電話転送サービスなどによる通信コスト削減を訴求する。

 .Phone IP CentrexはNTTコムの通信網を利用した広域の通信サービス。内線電話番号で相手を選択して通話できるほか、取引先などへの外線発信もできる。OCSはプレゼンス情報を使ってLAN内でのIP電話、インスタントメッセージ、ビデオ会議を使い分ける。いわゆる「ユニファイドコミュニケーションシステム」である。両者の強みを組み合わせることで、OCSの機能を広域に拡張して使えるようにする。

 今回の取り組みは2008年12月にNTT持ち株会社とマイクロソフトが締結した戦略的協業検討の一環として実施した。