米EMCは米国時間2009年4月14日,新たなハイエンドのストレージ・システム「Symmetrix V-Max」を発表した。仮想データセンターの概念を実現するための新たなアーキテクチャ「Virtual Matrix Architecture」を採用した第1弾の製品となる。

 Virtual Matrix Architectureは,業界標準のコンポーネントとSymmetrix製品独自の機能を統合し,ストレージ・システム同士を連携させることで,数十万テラバイトのストレージ容量と1秒当たり数千万の入出力処理能力を備え,数十万の仮想マシンをサポートする単一ストレージ・インフラの構築を目指す。

 Symmetrix V-Maxの中核となる「Symmetrix V-Max Engine」は,米Intel製のクアッドコアXeonプロセサを搭載し,メモリーは最大128Gバイト。最大ホスト数と最大接続ドライブ台数はそれぞれ16。

 Symmetrix V-Maxは,複数のSymmetrix V-Max Engineを統合することにより,最大1Tバイトのメモリーを備え,最大2400台のドライブ構成で最大2ペタバイトのストレージ容量までシステムを拡張可能。半導体ディスク(SSD)をはじめ,Fibre ChannelやSATAドライブのいずれでも導入できる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,48~360台のドライブ,最大128Gバイトのメイン・メモリーを搭載可能なエントリ・レベル構成の場合,価格は25万ドルから。

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