米Intelは米国時間2009年4月14日,2009年第1四半期の決算を発表した。売上高は71億ドルで前年同期から26%の減収,純利益は6億4700万ドルで同55%の減益となった。1株当たり利益は11セントで前年同期比56%減少した。

 営業利益は6億7000万ドルで前年同期と比べ68%減少した。粗利益率は46%で,前期の53%から低下した。

 マイクロプロセサの出荷数は前期を下回った。「Atom」プロセサとチップセットの売上高は2億1900万ドルで,前期から27%落ち込んだ。マイクロプロセサ全体のASP(平均販売価格)は前期からほぼ横ばい。Atomプロセサを除いたASPも,前期とほぼ変わらなかった。

 当期に7億ドル相当の在庫を処分した。リストラと資産減損による費用は7400万ドルで,当初の見込み1億6000万ドルを大きく下回った。

 同社社長兼CEOのPaul Otellini氏は,「パソコンの販売は第1四半期に底を打った感があり,今後は通常の季節的パターンに戻る可能性が高い」と予測している。

 同社は第2四半期の業績見通しについて,景況の不透明感から売上高予測の公式発表は控えたものの,社内では第1四半期からほぼ横ばいと見込んでいるという。粗利益率は40%台半ば,リストラおよび資産減損費用は約1億1500万ドルになる見通し。研究開発費とマーケティングおよび一般管理費は,第1四半期から横ばいを見込む。

 2009年通年は,設備投資費用が前年からわずかに減少する見通し。また,研究開発費とマーケティングおよび一般管理費は104億~106億ドルの範囲とみる。

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