米イーベイは2009年4月14日(米国時間),無償のIP電話ソフト「Skype」を提供するルクセンブルクのスカイプ・テクノロジーズを2010年に分離すると発表した。スカイプと事業の相乗効果が限定的と判断したためで,イーベイは電子商取引とオンライン決済の事業に注力する。イーベイは2005年9月にスカイプの買収を公表し,発行済み全株式を取得していた(関連記事)。

 スカイプの分離は,イーベイのジョン・ドナホーCEOが2008年4月に就任した時点で計画されており,1年をかけて検討を進めてきたという。イーベイは新しい経営陣を投入し,2008年の収入は前年比44%増の5億5100万ドルを計上するなど,事業は好調。最近では,iPhone用のSkypeを投入し,36時間で100万人のユーザーがダウンロードをするなど注目を集めた。これらのサービス拡大が見込まれることから,2011年には10億円の収入が期待できるとしている。

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