マイクロソフト日本法人は2009年4月15日、Windows XPの「メインストリームサポート」について、従来の方針通り米国時間の同14日で終了すると発表した。今後はセキュリティの修正など、限定的なサポートのみ提供する。期限は2014年4月8日(米国時間)。

 メインストリームサポートとは、Windows XPのパッケージ購入者をはじめとする全ての顧客に提供する標準的なサポートのこと。無償サポート、有償サポート、修正プログラム、セキュリティ更新プログラム サポート、Webサイトを通じたサポート情報などを提供してきた。

 今後マイクロソフトが提供するのは「延長サポート」。機能の改良などの新規プログラムの提供がなくなり、セキュリティ修正や有償契約顧客向けのサポートなど、限定的な内容になる。マイクロソフトはWindows Vistaの出荷遅れなどのため、Windows XPのメインストリームサポートを当初計画から2年間延長した経緯がある。

 マイクロソフトは2008年6月30日に、Windows XPパッケージ版の店頭販売も終了した。ネットブック向けのHome Editionのみ、2010年6月30日または次バージョンのWindows出荷1年後まで販売する。XPを継続して使いたい企業顧客は、Vista搭載パソコンを購入してダウングレードするなどの方策を採る必要がある。

 Windows XPのサポート期限や販売終了は、いずれも既定路線。しかし顧客には少なからず影響が出そうだ。日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の調査によれば、7割近くの企業がWindows XPを主流OSとして使っており、Vistaを全く導入していない企業は6割に上った。

■変更履歴
Windows XPパッケージ版の店頭販売の終了時期を2009年6月30日としていましたが,正しくは2008年6月30日です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/04/17 21:00]