楽天で球団立ち上げなどに携わった南壮一郎氏が立ち上げたベンチャー企業ビズリーチは2009年4月14日、年収1000万円以上の高収入案件だけを掲載する求人サイト「ビズリーチ」を開設した。会員制で利用は有償。世界的な金融危機の影響で外資系金融企業の社員などが多数離職していることから需要があると判断した。今後1年間で会員数3万人、売上高1億円を目指す。

 一般的な求人サイトは求職者の利用が無料で、採用企業やヘッドハンターからの広告掲載料や成功報酬を収益源とする。これに対してビズリーチは求職者から利用料を徴収し、採用企業やヘッドハンターの利用は無料とする。

 南氏によると、米国では同様のコンセプトで270万人強が登録する求人サイトがあるという。「企業からの広告に依存するのではなく、個人課金で不況に強い求人サイトを作りたい」と意気込みを語る。

 採用側は年収1000万円以上の求人情報に限定する。求職者側にも前職の年収750万円以上の条件を設ける。

 料金体系は30日間の利用で4980円、90日間で9980円、180日間で1万4980円。最低限の機能だけを利用できる無料サービスも提供する。

 すでに600人の求職者が登録している。前職の平均年収は1610万円という。約1000件の求人情報が掲載されている。