米EMCのセキュリティ事業部門であるRSAは米国時間2009年4月13日,データ漏えい対策製品群の新版「RSA Data Loss Prevention(DLP)7.0 Suite」の出荷を開始した。総所有コストを低減させるために,データ保護やレポート機能を自動化するほか,ポリシー管理および分類,データベース・スキャン,レポート,管理などの分野において68以上の機能強化を加えている。

 DLP Suiteは,データセンター,ネットワーク,端末における機密データの紛失や漏えい,不正使用を防ぐための機能を提供する。新版では,機密データの移動や検疫を自動化するほか,レポートの作成と送信を自動化することで,管理コストの低減とデータ保護に関わる作業時間の短縮が図れる。また,管理できる機密データの種類とソースが増え,ネイティブのスキャンおよびフィンガー・プリント機能を通じてOracleとSQL Serverデータベース内の構造化されたコンテンツを発見できるようになった。ポリシー・テンプレートについては,新たに22種類のテンプレートが追加された。

 このほかにも,新版は異なる情報システムが記録したログを収集・管理する同社のセキュリティ情報/イベント管理(SIEM)アプライアンス「RSA enVision」との統合に対応する。両製品を連携させることで,セキュリティ・リスクを把握するためのプロセスの合理化が可能となる。また,enVision技術による一元管理を通じてセキュリティおよびコンプライアンスに関するレポート機能を簡素化できるとしている。enVisionとの統合は,2009年第2四半期中に対応可能となる。

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