写真1 2日目のランチはメキシカン・ビュッフェ
写真1 2日目のランチはメキシカン・ビュッフェ
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写真2 我々の発表の様子(説明しているのは同僚の大岩 尚宏プリンシパルエンジニア)
写真2 我々の発表の様子(説明しているのは同僚の大岩 尚宏プリンシパルエンジニア)
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 2009年4月8日より10日まで(米国時間),サンフランシスコで開催された「The Linux Foundation/Collaboration Summit」。その2日目午後のリポートをミラクル・リナックスの鈴木 一郎氏がお届けする。

Linuxも大いに関係する「グリーンIT」

 ミラクル・リナックスの鈴木です。こんにちは。

 環境問題や地球温暖化対策は常に話題となるが,Linuxの世界も例外ではない。データセンター,サーバー機,PCパーツなど様々なレベルで省電力化に対するニーズや関心が高まっている。また,昨今のエネルギー・コストの高騰から,経済的な側面においても省電力化の重要性は増す一方である。

 IT技術を用いた,あるいはIT技術における省電力化を中心とした環境保護への取り組みを「グリーンIT」と呼ぶ。Collaboration Summitの2日目午後には,このグリーンIT関連のセッションが開催された。

 具体的なセッションの内容に入る前に,Linuxが関係する代表的なグリーンITプロジェクトを2つ紹介しておこう。まずは最も有名なプロジェクトとして,「LessWatts」がある。CPUをはじめ,様々なハードウエアの省電力機能をLinuxで有効に使うための技術開発を推し進めているプロジェクトだ。

 もう1つは日本のプロジェクトで,IPA(情報処理推進機構)が公募研究の一つとして実施している「リナックスにおけるグリーンITの調査研究」という調査プロジェクトである。実は,こちらのプロジェクトは筆者が所属するミラクル・リナックスが受注している。その絡みで,調査の途中経過についてCollaboration Summitで報告し,コミュニティからの意見を聞くというのも今回参加した目的の1つであった。