米国の政治資金について調査と監視を行う非営利団体,米Center for Responsive Politicsは米国時間2009年4月13日,選挙費用やロビー活動など,米国の政治と金に関する2億件のデータを同団体のWebサイトから無償でダウンロードできるようにしたと発表した。一般市民やジャーナリストなどが自由に利用できる。

 入手できるデータは,(1)1989~90年以降の連邦議会選挙で候補者や政党が集めた選挙資金に関するデータ1億9500万件,(2)1998年以降のロビー活動のロビイスト,依頼者,活動費などに関するデータ350万件,(3)2004~2007年の連邦議員らの個人資産データ,(4)資金を無制限に調達できる“527団体”と呼ばれる政治活動団体の2004年以降の資金データ。

 ダウンロードには同サイトへのユーザー登録が必要。データはCSV形式で入手でき,Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alikeライセンスが適用される。非営利目的の利用で,同団体を出典として明記すれば,グラフ,図,表などへの加工や共有は自由に行うことができる。

 同団体では,政治と金に関するさまざまな情報をWebサイト「OpenSecrets.org」上で公開しているほか,こうしたデータをアプリケーションで利用するためのAPIや,ブログに張り付けられるウィジェットも用意している。

[発表資料へ]