ソフトブレーン子会社のソフトブレーン・インテグレーションは2009年4月14日、MVNO(仮想移動体通信事業者)事業で日本通信と提携すると発表した。日本通信がNTTドコモから調達した第3世代携帯電話網をまた借りし、自社のシンクライアントの顧客に貸し出す。NTTドコモから直接回線を借りるよりも帯域の増減などが柔軟にできるという。関連の通信設備やデータ通信端末も日本通信から調達する。

 シンクライアント端末とNTTドコモのFOMA網による通信サービスを組み合わせて顧客に提供する。PHSやイー・モバイルの回線を使って提供していた既存サービスよりカバー範囲が格段に広がる。FOMAの通信速度は最大7.2Mビット/秒、ほぼ全国で通信できる。

 料金はシンクライアント端末とパケット通信料(上限120万パケット)などがセットで端末1台当たり月6200円から。要望に応じて親会社の営業支援ソフト「eセールスマネージャー」も別途提供する。今後1年間で100社への導入を目指す。

 日本通信はMVNO事業者の草分け。最近はMVNO事業を支援するMVNE(mobile virtual network enabler)事業にも力を入れている。