日立ソフトは2009年4月13日、J-SOX(日本版SOX法)対応の運用支援ソフトの新版「iCOT Assistant Ver.02-02」を発表した。4月14日に出荷を始める。新版ではソフトウエアに登録した運用状況の評価結果を自由な形式で取り出し、監査法人に提出するための資料を作成する機能を加えた。

 iCOT Assistantは、J-SOX対応のうち内部統制の運用状況の評価作業を支援するソフト。業務プロセスごとにリスクと、リスクに対するコントロール(統制)の状況を示した「RCM(リスク・コントロール・マトリックス)」などを登録。RCMを元に評価用の文書を作成したり、進捗状況を管理する機能を備える。

 新版では、J-SOX対応初年度に利用したRCMのファイルから評価用の文書を作成し、その結果を管理。その結果を利用して、監査人向けのレポートを作成できるようにした。新機能により、評価作業の負荷を低減できると日立ソフトはみている。「2年目以降は評価作業の負荷軽減を迫られることが予想される」(同社)。

 価格は20ユーザーの場合、350万円から。旧版ではCPUライセンスを採用していたが、新版からユーザーライセンスに変更した。