伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2009年4月13日、非線形の構造解析を実行するシミュレーションソフトを開発したと発表した。現在販売、保守している既存製品と比べてシミュレーションに使う情報量を数十倍以上に増やし、精度を向上させた。製造業界や建設業界などの設計や開発の現場で行う実験を、シミュレーション解析で代替できる。実験の置き換えにより開発期間を短縮し、開発費用を抑えられる。

 新製品「FINAS/STAR」は、日本原子力研究開発機構が開発、CTCが販売、保守と改良をしていた「FINAS」の後継製品となる。製造業界、建設業界のほか原子力業界などで必要となる特殊な機能を備える。材料の非線形性以外に流体力を含めたシミュレーションなども可能になる。

 09年夏に販売を開始する予定。利用料は年額250万円の予定(年払いの場合)。FINAS/STARの販売と関連SI事業、コンサルティングなどにより、3年間で5億円の売り上げを目指す。