写真●Hinemos Ver.3.1の画面例
写真●Hinemos Ver.3.1の画面例
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 NTTデータは2009年4月13日,同社が開発・配布しているオープン・ソース(OSS)の運用管理ソフト「Hinemos」の最新版(写真は画面例)を公開した。管理対象サーバーのOSとして,新たに最新OSであるWindows Server 2008を追加した。併せて仮想サーバー環境の監視/管理に適した有償オプションを「VM管理オプション」として5月1日から別途販売することも明らかにした。

 最新版「Hinemos Ver.3.1」は,Red Hat Enterprise Linux 4/5とWindows 2000 Server/Widnows Server 2003/2008を監視/管理できる。監視対象サーバーには専用のエージェント・ソフトを導入して利用する。サーバー監視の方式としては,これまでのSNMP(Simple Network Management Protocol)に加えてWindows標準の監視機構であるWMIで使われているWBEM(Web-Based Enterprise Management)を利用可能にした。

 さらに監視項目としてhttps(SSLによるWebアクセス)を追加した。メール通知機能においてSMTP_AUTH認証を要求するメール・サーバーも利用可能になった。

 今回,有償提供するVM管理オプションは,仮想サーバー機の監視/管理に特化した機能を拡張するオプション。第一弾として,VMware ESXi向けのオプションを5月1日からパートナ経由で販売開始する。物理サーバー機と仮想サーバー機の対応付けを管理するほか,仮想サーバー機の起動/停止をHinemosから実行できるようになる。リソース情報など,仮想サーバーからは直接取得できない情報を取得してサーバー管理に利用できるとしている。

 Hinemosの主な機能は(1)システム稼働状況をsyslog/SNMP/WBEMを使って監視する機能,(2)LDAPでIT資源を管理/グループ化した上でパッチ適用などのソフトウエア配布/更新作業を一括実施する機能,(3)バッチ・ジョブを設定/定義してスケジュール実行するジョブ・スケジューラ機能――の3つ。運用管理サーバー機能は管理情報を格納するリポジトリ機能と,各種管理機能で構成する。稼働OSはRed Hat Enterprise Linux 5で,インストール・パッケージには,JBoss,PostgreSQL,OpenLDAP,syslog-ngなどが含まれる。