米AT&Tは米国時間2009年4月10日,同社光ファイバ・ケーブルの破損事件について,犯人逮捕につながる情報提供者への懸賞金を25万ドルに引き上げると発表した。

 同社によると,4月9日早朝に光ファイバ・ケーブルが破壊行為を受けたことが発覚。多くの消費者や企業がサービス遮断の被害を受けた。同社のスタッフが復旧作業にあたり,同日夜にはほとんどの顧客でサービスが回復した。

 同社は情報提供に対して10万ドルの懸賞金を用意すると9日に発表した(AT&Tのプレス・リリース)が,事件の全容がより明らかになった翌日,25万ドルへの増額を決定した。

 AT&Tによれば,サンノゼのブロッサムヒルロードとモンテレーハイウエイの交差点付近と,サンカルロスのバリアンロードとオールドカウンティロードの交差点付近で,それぞれ数カ所のマンホール内のケーブルが切断されたという。

 AT&Tは,犯人の摘発に向けて積極的に当局と協力すると述べ,「当社のネットワークは国家重要インフラ(National Critical Infrastructures)とされており,これを破壊および破損する者は米連邦法および州法違反となる」とコメントした。

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