日本IBMは2009年4月13日、この3月に更新時期を迎えた三菱UFJ信託銀行とのITアウトソーシングについて、契約期間を2014年3月まで5年間延長したと発表した。日本IBM製メインフレームで動作する勘定系システムの運用・保守とオープン系サーバーで動く周辺システムの運用を請け負う。契約金額は非公表だが本誌推定で200億円弱。

 新たな契約期間は2009年4月からの5年間。日本IBMは1999年4月から2009年3月まで10年にわたり、三菱UFJ信託の勘定系システムの運用・保守を手がけてきた。「コスト削減効果と安定稼働の実績が評価された」(広報)ことから、新たな5年契約では受託範囲を周辺システムまで広げた。

 日本IBMは2000年前後に獲得した大型アウトソーシングの契約更改に注力している。この4月7日には、三井住友海上火災保険と2009年8月から5年間の延長契約を結んだと発表した(関連記事)。2008年10月には三菱自動車との5年の延長契約をスタートさせている。2008年4月には、マツダとの7年間契約を始めている。