社会保険庁は2009年4月10日、3日から送付を始めた「ねんきん定期便」のうち計3万1650人分に記載ミスが発覚したと発表した。プログラムの誤りが原因という。

 ミスは大きく二つある。一つは老齢年金の受給開始年齢を本来よりも1歳若く記載した。64歳から受け取れるはずの加入者に63歳と記載するといったケースだ。1万8955人が該当する。

 もう一つは国民年金の未納がないにもかかわらず、未納月数があるように出力したり、あるいは未納月数を本来よりも多く記載した。1万2695人が該当する。

 ねんきん定期便は公的年金の現役加入者に保険料の納付実績や将来の受給額を知らせる通知である。社保庁は該当者に訂正した定期便を改めて送付する。