写真1 サンフランシスコ国際空港
写真1 サンフランシスコ国際空港
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 受付の様子。窓際にT-シャツが積んである
写真2 受付の様子。窓際にT-シャツが積んである
[画像のクリックで拡大表示]
写真3 座談会の様子
写真3 座談会の様子
[画像のクリックで拡大表示]

 2009年4月8日より10日まで(米国時間),サンフランシスコで「The Linux Foundation」による「Collaboration Summit」が開催されている。「The Linux Foundation」はLinuxの普及促進を目的とする非営利組織で,参加企業の出資により主要開発者のサポート/標準化/各種イベントの開催などを行っている。

 今年で3回目の「Collaboration Summit」は,Linuxコミュニティで活動する人々が実際に顔を合わせて問題を解決し,方向性を決めていこうというイベントである。招待制ということもあって,いわゆるコミュニティ主導のイベントよりも企業色が強いが,それでも多くの開発者を含めた幅広い参加者がある。

 今年はインテルがメイン・スポンサーというせいもあるためか,NetBook向けとして注目を集めている「moblinプロジェクト」が一番のトピックである。その他にも「グリーンIT」やファイルシステム,各種規格の標準化など3日間に渡り10程度の会場で平行してセッションが行われるため,話題はかなり多岐に渡る。詳しくはイベントのWebページを参照の事。

 以下,ミラクル・リナックスの鈴木氏による現地からのリポート(1本目)をお届けする。

1日目(4月8日)午前 出発~現地到着

 筆者はLinuxの開発・ディストリビューションを行う企業に勤務している事もあり,同僚で発表を行う者が一人とプロジェクトのメンテナとして参加する者が一人いる。そのため,計3人での出張である。

 飛行機はほぼ予定通りにサンフランシスコ国際空港へ到着(写真1)。乗合タクシーで会場まで1時間ほどかかった。会場はダウンタウンの日本人街の中にある「Hotel Kabuki - joie de vivre」。元は日系のホテルをフランス語の名前がついたアメリカのホテル・チェーンが買い取ったもの。それで,日英仏,全部入りの名前になっている。我々が泊まるのもこのホテルである。

 チェックインの後,サミットの参加登録を行ってパンフレットとTシャツをもらった(写真2)。