米調査会社In-Statは米国時間2009年4月9日,オンライン・ゲーム市場およびビデオ・ゲーム機市場に関する調査結果を公表した。同社の分析によれば,世界的不況で今後ビデオ・ゲーム機の出荷は減少するが,その一方でオンライン・ゲームの利用は拡大する見通しである。

 オンライン・ゲームの端末として使えるゲーム機はかなり普及しており,オンライン・ゲームの認知度も高まってきている。ゲーム機や携帯電話向けのオンライン・ゲームを利用するユーザーは,2005年から2013年のあいだに20.4%増加すると,同社はみている。

 2008年のビデオ・ゲーム機の世界出荷台数は前年比7%増の8800万台だったが,2010年にかけては減少する見込み。「主要ベンダーであるMicrosoft,ソニー,任天堂などは,オンライン戦略を推進して,収益の拡大とブランド力の向上を図っている」と同社のアナリストは指摘する。

 これら3社はオンライン・サービスの利用料,ダウンロード販売,広告などにより年間数億ドルの収入を得るとみられ,けん引役となるMicrosoftの「Xbox Live」は,2013年の売上高が10億ドルを超える見込みという。

 世界のブロードバンド接続ユーザーは2009年に推定5億6200万人を超えること,家庭内ネットワークの導入とWi-Fi対応ゲーム機の普及という環境が整いつつあることも,オンライン・ゲーム市場の成長を促進するとしている。

[発表資料へ]