米Business Week誌が米国時間2009年4月9日に発表した「世界で最も革新的な企業(World's Most Innovative Companies)」ランキングは,米Apple,米Google,トヨタ自動車の3社が,昨年に引き続きトップ3の座を堅持した。4位は米Microsoft,5位は任天堂で,いずれも昨年から順位を上げた。
調査は,米Boston Consulting GroupがBusiness Weekの依頼を受けて,2008年12月に実施したもの。世界各国の企業幹部を対象にアンケートを行い,2700人から回答を得た。
2009年は,Appleの支持票が前年比33%減,Googleが同31%減となるなど,上位企業が得票数を落としている。投票者からは,「Appleの新製品は,既存の技術を改良したものが多い。製品展開の方法は見事だが,革新性に欠ける」「Googleは過去の栄光(検索技術)に依存し過ぎ。さまざまな新サービスを提供しているものの,ブレイクスルーが見えない」といったコメントが寄せられており,上位常連企業と言えど,安泰ではない。
世界的な景気後退により,革新を生み出すための研究開発に対する投資は,ランキング調査を開始した2005年に比べると,横ばいから下降傾向にある。このため企業は,より短期的なリスクの低いプロジェクトに取り組むことで,革新に対する投資回収を図っている。
しかし,中にはカナダのResearch in Motion(8位)のように,研究開発部の人員を増強する企業や,米Procter&Gamble(12位)と英Vodafone(25位)のように,他社と共同で研究開発を行うことでコスト削減を図っている企業もある。
企業名 | 2009年の順位 | 2008年の順位 |
Apple | 1 | 1 |
2 | 2 | |
トヨタ自動車 | 3 | 3 |
Microsoft | 4 | 5 |
任天堂 | 5 | 7 |
IBM | 6 | 12 |
Hewlett-Packard | 7 | 15 |
Research in Motion | 8 | 13 |
Nokia | 9 | 10 |
Wal-Mart Stores | 10 | 23 |
Amazon.com | 11 | 11 |
Procter & Gamble | 12 | 8 |
Tata | 13 | 6 |
ソニー | 14 | 9 |
Reliance Industries | 15 | 19 |
Samsung Electronics | 16 | 26 |
General Electric | 17 | 4 |
Volkswagen | 18 | - |
McDonald's | 19 | 30 |
BMW | 20 | 14 |
Walt Disney | 21 | 17 |
ホンダ自動車 | 22 | 16 |
AT&T | 23 | 27 |
Coca-Cola | 24 | - |
Vodafone | 25 | 47 |