米大統領Barack Obama氏は米国時間2009年4月9日,米国防総省(DoD)と退役軍人省(VA)が共同で,退役軍人の電子医療記録管理に取り組むと発表した。退役軍人が補償と治療を速やかに受けることができるように,兵員の医療記録を共有できるシステムを構築する考え。

 現在,両省間で電子医療記録の受け渡しを行うシステムは導入されておらず,市民生活に復帰した軍人が各自で手続きを行わねばならない。このため医療記録を紛失したり,医療サービスを迅速に受けられない退役軍人が多い。新システムでは,兵員が入隊してから退役以降も含め,すべての医療記録を一括管理する。両省が連携することで,煩わしい手続きを省略し,医療記録の管理ミスを削減できるとしている。

 なお米メディア(CNET News.com)によると,DoDとVAは複数の政府機関が医療記録情報を共有するためのオープンソースの取り組み「Connect」への参加も表明しているという。

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