サイオステクノロジーは2009年4月9日,業務継続性/可用性を高めるミドルウエア「DataKeeper for Windows」を発表した。2台のサーバー間でストレージ・データをコピーすることによって実現する。Windows Server 2003/2008環境で,HA(高可用性)クラスタを共有ディスクを使わずに構築できる。

 2つのエディションを用意した。(1)上位の「Cluster Edition」はWindows ServerのCluster Editionが備えるHA機能と連携し,データ・コピーによる分散ディスク型のフェール・オーバー(縮退運転)を可能にする。高価な共有ディスクを用意する必要がなくなるため,比較的安価にHAクラスタを構築できる。(2)もう1つの「Standard Edition」は,データのコピーに特化した下位版である。

 サーバー間(ストレージ間)のデータ・コピーは,データの変更と同期してリアルタイムにコピーする「同期モード」と,まとまった単位でスケジュール・コピーする「非同期モード」を選べる。同一データセンター内では同期,遠隔拠点間では非同期といった使い分けができる。

 同日販売を開始した。価格は上位のCluster Editionが60万円(税別),下位のStandard Editionが15万円(税別)。