金融機関向けにシステムのコンサルティングやプロジェクト支援を提供するサインポストは、2009年秋にもクレジットカード決済サービスを開始する。専用のゲートウエイサーバーを設置し、クレジット決済データを金融機関の間で直接にやり取りできるようにするもの。クレジット決済データを頻繁にやり取りしている金融機関に向けたサービスである。

 利用料金は、クレジット決済データの件数に対して発生する。サインポストは具体的な利用料金を公開していないが、「既存のクレジットカード決済サービスの利用料金の5~6割になるように設定する」と、蒲原寧 代表取締役社長は話す。

 例えば、クレジット決済データ件の数が年間400万件程度の場合、既存サービスに比べて年間1000万円程度のコスト削減になるという。「金融機関が年利1%で10億円を融資して得られる利子と同額のコスト削減を見込める」と、蒲原氏は説明する。

 サービスの提供と営業はサインポストが行う。今年に入って本格的に営業活動を開始した。秋のサービス開始時期には、まず二つの金融機関が導入する予定という。