OKI(沖電気工業)は2009年4月8日,トラブルが発生した情報システムを高速にリカバリするシステムを構築するソリューション製品「サーバBCP支援パック」を発表した。短い間隔で直近のストレージ・データをバックアップし,高速にリカバリするのが特徴。BCP(事業継続計画)用途に売り込む。関連会社の沖電気ネットワークインテグレーション(OKINET)が同日から販売を開始した。価格はSI費用と保守費用を含まずに600万円(税別)から。販売目標は今後3年間で200社。

 サーバBCP支援パックはデータ・バックアップ・ソフトとして,ファルコンストア・ジャパンのCDP(継続的データ保護)ソフト「FalconStor CDP」を利用する。バックアップ・データを格納するストレージには,インフォトレンドジャパンの「EonStor」を使う。これらのプラットフォームをユーザー企業に提供/導入するSIパッケージである。提案から設計・構築・保守までをワンストップで提供する。

 中核技術となるFalconStor CDPは,専用のエージェント・ソフトを導入したバックアップ対象サーバー機に対して,iSCSI(IP-SAN)経由でアクセス可能な仮想的なストレージ・ボリュームを提供する。エージェント・ソフトはCDPのためのデータ・バックアップ機能を備えており,データの変更部分をブロック・ベースで常時ミラー・ディスクにコピーする。