RubyWorld Conference開催実行委員会設立総会。後列左から副委員長でRubyアソシエーション理事の井上浩氏,委員長でRubyアソシエーション理事長のまつもとゆきひろ氏,顧問で島根県知事 溝口善兵衛氏,顧問で松江工業高等専門学校 校長の荒木光彦氏(写真提供:島根県)
RubyWorld Conference開催実行委員会設立総会。後列左から副委員長でRubyアソシエーション理事の井上浩氏,委員長でRubyアソシエーション理事長のまつもとゆきひろ氏,顧問で島根県知事 溝口善兵衛氏,顧問で松江工業高等専門学校 校長の荒木光彦氏(写真提供:島根県)
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 RubyWorld Conference開催実行委員会は2009年4月7日設立総会を開催した。Rubyの国際会議を2009年9月7日に開催することを正式に決定。実行委員長にはまつもとゆきひろ氏が就任した。

 RubyWorld ConferenceはRubyのビジネス利用促進を目的とした国際会議。Ruby関連技術の最新情報,Ruby国際標準化の動向,先進的なRuby採用事例の紹介,企業とコミュニティの協調,人材育成をテーマに国内外から講演者を招く。

 また基調講演に米Sun Microsystems Director of Web TechnologiesのTim Bray氏が来日することが決定した。Bray氏はXMLの策定に深くかかわりXMLの父とも呼ばれる。またAtom Publishing Protocolの仕様策定にも大きく貢献した。Rubyを高く評価しており,SunではJRubyの開発や東京大学との共同研究を推進している。

 設立総会には島根県,松江市,島根大学,松江工業高等専門学校,日本貿易振興機構松江貿易情報センター,しまね産業振興財団,島根県情報産業協会,しまねOSS協議会から代表が参加した。今後Rubyアソシエーションを中心に開催準備を進める。

 委員会の顧問に就任した島根県知事 溝口善兵衛氏は,設立総会で「県は今年度,Ruby人材の育成,県,市町村などのシステムでのRuby利用促進(関連記事),県内企業の首都圏市場などでのRubyビジネス支援に取り組む。RubyWorld Conferenceが成功するよう産学官が連携し力強く支援する」とRubyによる産業振興を推進する姿勢を強調した。