ウインドリバーは2009年4月7日、3月に発表した組み込み機器向けLinuxの新版「Wind River Linux 3.0」の販売戦略を明らかにした。これまで対象機器別に3種類展開していたパッケージをひとつに統合する。メーカーなどの顧客は事業部ごとに異なるパッケージを導入せずに済む。同社営業本部の桜井宗男第一営業部長は「汎用的になったことで前年の2倍、3倍の売り上げを目指す」と意気込みを語った。

 新版ではこれまで3種類あったパッケージモデルをひとつに統合する。顧客はその中から、用途に合った構成を選択して使用する。これまではネットワーク機器向け、コンシューマ機器向け、汎用機器向けの3種類のパッケージがあり、それぞれ仕様や付属モジュールが異なっていた。

 新たに通信機器、ゲーム機器などに使われるMIPSアーキテクチャのCPUでも動作するようになった。これまではインテルやフリースケールなどのCPUでしか動かなかった。

 Wind River Linux 3.0の価格は旧版とほぼ同じ。機能の差分をアピールして導入を拡大したい考えだ。