日本IBMは2009年4月7日、三井住友海上火災保険との戦略アウトソーシング契約を5年間延長すると発表した。1999年8月に10年270億円で結んだ契約が満了するのに伴う措置。延長期間分の契約金額は非公表。日本IBMは今年から来年にかけて、2000年前後に結んだ大型アウトソーシング契約が続々と満了時期を迎える。今回、三井住友海上との契約の延長が決まったことで、まずは幸先の良いスタートを切った。

 三井住友海上との間で2009年8月から2014年7月までの5年間のアウトソーシング契約を結び直す。新契約ではアウトソーシングの対象範囲を拡大する。基幹システムから出力された帳票の仕分けなどをする事後処理業務も日本IBMが請け負う。現行契約は基幹システムや災害対策システムの運用・管理が対象だった。

 サービスレベルの基準設定も見直す。複数サービスを網羅する指標を設定し、いっそうの品質向上とコスト低減を目指す。