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 シスコシステムズ日本法人は2009年4月7日、同社初のサーバー製品を早ければ5月にも国内で販売すると発表した(写真)。米国では3月に発表した製品 (関連記事)。同製品を核にデータセンター市場の深耕を狙う。日本法人のエザード・オーバービーク社長兼最高経営責任者は「データセンター市場は全世界で850億ドル(約8兆5000億円)規模。このうち200億ドル(約2兆円)はシスコで獲得できるチャンスがあると考えている。日本では市場規模50億ドル(約5000億円)の売り上げの機会がある」と述べた。

 「Unified Computing System(UCS)」のシリーズ名で展開する。販売代理店への提供開始は日米でほぼ同時となる。日本市場では国内で使われている周辺機器の動作・接続検証が必要なため、一般企業への本格出荷は09年後半になる見通し。国内での販売価格は未定だが、4月後半には公表するという。

 発表会にはインテル、アクセンチュア、EMCジャパン、マイクロソフト、ネットアップ、レッドハット、ヴイエムウェアから社長や幹部が出席。シスコの再創業ともいえるサーバー参入で、各分野のトップ企業との協力関係を構築済みであることをアピールした。

 米シスコでUCS担当のシニアディレクターであるスコット・ローズ氏は「仮想化環境に最適化し、さらにシスコの強みであるネットワークをイーサネットに統合する技術などを組み合わせた」と製品の特徴を語る。「迅速な新規アプリケーションの立ち上げや高い拡張性、運用コストの低減を目指す」という。

■変更履歴
当初公開した記事でシスコシステムズ日本法人・社長兼最高経営責任者をオーバーピーク氏としていましたが、オーバービーク氏の誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2009/04/07 15:00] また見出しを「5000億円目指す」としていましたが,正しくは「5000億円市場狙う」です。「オーバービーク氏は(略)『50億ドル(約5000億円)は日本市場で売り上げを確保したい』との目標を披露した」としていましたが,正しくは「『日本では市場規模50億ドル(約5000億円)の売り上げの機会がある』と述べた」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/04/07 19:55]