米Microsoftは米国時間2009年4月6日，医療機関をターゲットとする次世代のデータ集約プラットフォーム「Amalga Unified Intelligence System（UIS）2009」を発表した。治療の質や安全性，効率をリアルタイムで向上させるために，各種システムに保存された患者のデータを権限のあるメンバーが利用できるようにする機能を備える。
Amalga UIS 2009は，個人の健康状態や疾病などの情報を管理・保存するためのサービス・プラットフォーム「Microsoft HealthVault」との連携が可能となった。患者が許可した場合には，HealthVaultに保存された薬物リスト，アレルギー情報，血圧や心拍数などの記録をAmalga UISに取り込めるほか，病院におけるテスト結果や投与薬物などの情報をHealthVaultにプッシュ配信できるようになる。
このほかにも，医師がInternet Explorer，Firefox，SafariといったWebブラウザを使ってAmalgaの情報にリモートからアクセスできるWeb機能を備える。米政府機関のCenters for Medicare and Medicaid Services（CMS）が定めた規則への準拠を支援する管理モジュール「Amalga UIS Quality Measures」，研究者に次世代のデータ・レポジトリを提供する「Amalga UIS Research Foundation」，医療画像を一元管理する「Amalga UIS Medical Imaging」といったアドオン製品を用意する。
MicrosoftのAmalga製品は，現在90を超える米国の医療機関で採用されているという。
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