米Appleの共同創業者Steve Wozniak氏がチーフ・サイエンティストを務める米Fusion-ioは米国時間2009年4月6日,同社の半導体ディスク(SSD)と米Hewlett-Packard(HP)製サーバーの組み合わせでI/O処理数が毎秒100万9384回,連続データ転送速度が毎秒8Gバイトという性能のストレージ・システムを構築できたと発表した。

 両社は,「Quad-Core AMD Opteron」を4個搭載するサーバー「HP ProLiant DL785 G5」1台にPCI Express対応のNAND型フラッシュ・メモリーSSD「ioDrive Duo」(記憶容量は320Gバイト)5台と「ioDrive」(同160Gバイト)6台を接続。2Kバイトのデータを書き込み3割,読み出し7割の比率でランダムに読み書きさせ,ストレージ・システムとしての処理能力を計測した。

 Fusion-ioは,高性能なSSDベースのシステムを導入することで,ストレージの性能を1000倍単位で高速化でき,従来のSANに比べ消費電力を100分の1未満,コストを10分の1程度に下げられるとしている。

 同社の「ioMemory」技術はSSDアダプタ「HP StorageWorks IO Accelerator」に採用されており,「HP BladeSystem」でも利用可能。I/O処理数は毎秒10万回,データ転送速度は800Mバイト,待ち時間は50マイクロ秒未満,消費電力は約6Wで,1台のBladeSystemに2枚または3枚のIO Acceleratorを搭載できる。

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