マカフィーは2009年4月7日,2009年3月中に同社が観測したウイルスや不審なプログラム(PUP:Potentially Unwanted Program)の動向を公表した。先月までの脅威動向と大きな変化はなかった。従来どおりオンラインゲームのパスワードを盗むトロイの木馬や外部メディア経由で感染するウイルス,一般的なPUPが,検知数,感染マシン数の上位を占めた。

 観測されたウイルス感染は,既知のぜい弱性を経由している場合が多いという。昨年末から同社が危険性を警告しており,修正パッチが発表されているW32/Conficker.worm(Windowsの脆弱性を利用して繁殖するワーム)でさえ,いまだに検知数,感染マシン数のトップ10にランクインしている。その半面,感染企業数では同ワームはトップ10圏外となる。このことからマカフィーは「対策を施していない一部のユーザーが感染を許してしまっている」と推察,適切なぜい弱性管理の重要性を訴えている。