写真●HP Z800 Workstationと取締役副社長執行役員の岡隆史氏
写真●HP Z800 Workstationと取締役副社長執行役員の岡隆史氏
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 日本ヒューレット・パッカードは2009年4月6日,ワークステーションの新機種3製品を発表した。タワー型のきょう体を採用し,メンテナンス性を高めた。CPUとしては米Intelの新型CPU「Xeon 5500番台」および「同3500番台」を搭載する。4月13日に受注を開始し,4月下旬以降に出荷する。

 ワークステーションはCAD/CAM用途などを狙って浮動小数点演算能力を高めたマシンの総称。日本HPは適用領域と需要が広がっていると判断,新機種の投入を決めた。大手製造業を対象としたCAD/CAM/CAE用途だけでなく,「中堅製造業や医療分野,3次元グラフィックスを活用した建築分野,文教分野などにも用途が広がっている」としている。

 新機種の名称は「HP Z Workstationシリーズ」。拡張性やメンテナンス性を重視してタワー型きょう体を使う。きょう体上部にはハンドル(取っ手)を装備し,ユーザーが設置場所を容易に移動できるようにしている。

 ケースの内部構造は前部から背後へのエアフローに留意した。さらに電源ユニットやディスクなどのコンポーネントをケーブルを使うことなく着脱できるので,メンテナンス性が高い。

 価格は(1)「HP Z800 Workstation」(Xeon 5500×2ソケット,メモリー・スロット12個,最大192GB)が税込み21万円から,(2)「同Z600」(Xeon 5500×2,メモリー・スロット6個,24GB)が税込み17万6400円から,(3)「Z400」(Xeon 350×1,メモリー・スロット4個,16GB)が税込み16万5900円から。プリインストールOSはWindows XP/Vista。OS無しモデルも用意している。