写真●NC1000-MVのHDTV会議端末
写真●NC1000-MVのHDTV会議端末
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 NECは2009年4月6日、ハイビジョンクラスの映像を利用する多地点ビデオ会議システム「NC1000-MV」でNTT東西地域会社のNGN(次世代ネットワーク)対応モデルの出荷を開始した。NGN上で一定の帯域を確保することで、高画質の映像を使ったビデオ会議が可能になる。

 NC1000-MVはHD(Higj Definition)TV会議端末(写真)とMCU(多地点接続装置)などで構成する。「H.264」と呼ぶ映像コーデック方式に対応し、解像度720ピクセルの映像を使ってビデオ会議が可能になる。必要帯域はフレームレートによって異なり、15~20フレーム/秒で2Mビット/秒、30フレーム/秒で6Mビット/秒である。

 NTT東西のNGNサービス「フレッツ 光ネクスト」で提供する「ひかり電話」の付加サービス「テレビ電話」に対応。使用帯域が2Mビット/秒だと3分15円、6Mビット/秒だと3分100円で利用できる。各拠点をNGNで接続することで、電話をかける要領で容易にビデオ会議を開始できるようにした。高画質映像を使って安定的にビデオ会議を行うために、従来は各拠点をVPNで接続し広帯域を確保可能な回線が必要だった。今後はフルHDや携帯電話との接続への対応も計画している。

 価格はHDTV会議端末が71万円から、MCUが455万円から。NECは3年間で1万システムの販売を目指す。