総務省は2009年4月6日,地上アナログ放送の終了リハーサルの実施地域を石川県珠洲市に決定したと発表した。

 総務省や地上波放送事業者などで組織する「地上デジタル推進全国会議」が作成した第9次の「デジタル放送推進のための行動計画」(2008年12月1日公表)では,地上アナログ放送終了を国民に周知したり地上アナログ放送終了に当たっての諸課題を抽出して必要な対応を明らかにしたりすることを目的に,「アナログ放送終了のリハーサルを2009年度内に実施することとする」としていた。これを踏まえて総務省では,2008年12月に各地方公共団体に対して,アナログ放送終了リハーサルに関する協力意向の調査を行った。これに対し5市町村が,「協力が可能である」という趣旨の回答を行った。

 総務省は放送関係者とともに,2009年3月に「アナログ放送終了リハーサル推進委員会」を設置して,協力可能な意向を示した地方公共団体の中から,アナログ放送終了リハーサルの実施地域を選定するための検討を行った。その結果,石川県珠洲市が同リハーサルの実施地域に適していると判断した。今後総務省は,同リハーサルの具体的な実施方法やアナログ放送の終了時期について,関係地方公共団体と調整を行う予定である。

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