米Lilliputian Systemsは米国時間2009年4月2日,追加資金2800万ドルの調達を完了したと発表した。また,米Analog Devicesの共同設立者兼会長であるRay Stata氏が同社取締役会に加わったことも明らかにした。

 今回の資金調達では,以前から同社に投資している米Kleiner Perkins Caufield Byers,米Atlas Venture,米Fairhaven Capital,米Rockport Capitalに加え,Stata氏が設立した米Stata Venture Partnersと米Altira Groupが出資した。また米Argonaut Private Equityも投資グループに加わる意向を表明しているという。

 Lilliputian Systemsは固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の開発を手がける企業。米メディアの報道(CNET News.com)によると,携帯電話やノート・パソコンなどの民生用電子機器向けに,ブタンを使った燃料電池システムを2010年半ばに投入する予定である。この電池システムではカートリッジの価格として1~3ドルを想定する。充電器の価格は約200ドルだが,いずれは100ドル程度まで下げられる見通しだという。

 またLilliputian Systemsは,執行副社長兼最高財務責任者(CFO)にMichael Umana氏を任命した。同氏は,盗難防止システムの米LoJackやフットウエア・ブランドの米SauconyでCFOを務めた経験を持つ。

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