総務省と全国地上デジタル放送推進協議会は2009年4月3日,2011年7月25日以降に行う地上デジタル放送用周波数の再編作業(リパック)に関する予定表を更新したと発表した。
周波数再編の対象地域は,秋田県能代市や長野県諏訪市,山口県萩市など80地域(中継局の局所ベース)で,のべ169チャンネルが切り替えの対象になる。周波数の切り替えにより,約60万世帯が影響を受ける。切り替えの実施時期や方法は,地域によって異なる。
周波数切り替えの対象となる地域の視聴世帯は,現在の地上デジタル放送受信機を引き続き利用できる。ただし,周波数変更後も地上デジタル放送の番組を視聴するためには,地上デジタル放送受信機のチャンネルを手動で再設定するなどの対策が必要になる。一方,共聴施設のユーザーはヘッドエンドが新たな周波数に対応していない場合,機器を改修しないと地上デジタル放送の番組を視聴できなくなる。
総務省は,「チラシ配布やコールセンター設置,地域の電器店への説明などによる周知広報活動を十分に行うことで,受信者に迷惑をかけないように取り組みを進める予定」としている。
[発表資料へ]