米Verizon Wirelessは米国時間2009年4月1日,携帯電話キャリア3社による合弁会社Joint Innovation Lab(JIL)に参画する計画を明らかにした。JILは,ソフトバンクと中国のChina Mobileおよび英Vodafoneが,昨年共同で立ち上げた事業。携帯電話に関する技術やサービスの開発を手がけている。

 JILではまず,さまざまな携帯端末プラットフォームやOSに対応したウイジェットを作成するための,単一実行環境の構築に焦点を当てる。年内に,モバイル・ウイジェットの共通仕様,開発者向けキット,オンライン・リポジトリなど,モバイル開発者向けの各種ツールを公開する。北米,アジア,欧州,アフリカの70カ国以上でサービスを展開可能な配信および決済システムも提供する予定。

 モバイル・ウイジェットは,携帯端末の機能を強化するだけでなく,ユーザーが欲しい情報に手軽にアクセスできるようにルック・アンド・フィールを簡単に変更できる。JILがリリース予定のモバイル・ウイジェット仕様では,安全な環境下でアドレス帳やカメラ,位置情報,決済機能など,端末とネットワーク機能の両方を活用して,さらに高度なサービスを展開できるようにすることを目指すという。

 Verizon Wirelessは,Vodafoneと米Verizon Communicationsが共同設立した企業で,契約数は8000万人を超える。今回Verizon Wirelessが加わることで,JILの顧客数は約10億人に拡大する。

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